旅の途中

オタクライフ備忘録!

十五祭、セトリの話

接待じゃん。と思った。
…という言い方はなんだか印象良くない気もするけれど、本当にそんな感覚だった。

色んなことがあった。
色んなことがあって、今までのようにただ関ジャニ∞かっこいいーかわいいーって気持ちだけで、彼らを見ていることができなくなってしまったファンは多いと思う。私もそうだった。

彼らの決断に文句を言うつもりはないし、背中を押したいっていつでも思ってる。でもやっぱりどこかで、今を直視するのが怖くて過去に逃げてしまったり、反対に、過去の輝きを見るのが怖くて関ジャニ∞そのものから距離を置こうとしてしまったり。あれから1年、少なからずそんなことがあった。
応援はしたいんだけど、直視するのが怖い。だから、ちょっとよそ見したり、薄目開けてみたりしながらついていく。そんな気持ち。

でも、あのセトリに、一瞬で引きずり戻されてしまった。
よそ見してた私の頭を掴んで、オラ、どこ見てんだお前!って、真っ向から見つめて、目の前で歌われているような感覚。
よそ見なんてできなかった。
息をするのも忘れていた。
彼らに抱いた少しの不安なんて、いつの間にか忘れていた。

自分が古参だと言うつもりは全く無いけど、あのコンサートは、あのセトリは、他でもない、関ジャニ∞の歴史を見てきた人に向けたメッセージだったと思った。

何回か言ってるけど、大抵のコンテンツって、ファンじゃなくてファン未満の人のために作られていると思う。
既にお金を落としてる人に落とさせるより、まだお金を落としてない人に落とさせるほうが遥かに難しいし、長い目で見て遥かに利益になるから。
コンサートもそう。
いつもファンの先を行く彼らが見つめるべきものは過去じゃなくて、未来にある。

過去にしがみついてるのはファンだけ。
アイドルは、まっすぐ前を見て進んでいく。
そして、未来を見せてくれる。
それが当然だし、そうあるべきだと思う。

でも、あの日の彼らは、過去を見ていた。
忘れたい過去を、忘れていた過去を、ひとつひとつ振り返るように。
見つめるべき未来じゃなく、ただ、踏みしめてきた過去を見せてくれた。

それも、15年の歴史を象徴する曲じゃなくて、15年の歴史にひっそりと埋もれてしまったような曲たちで。

15周年になるこのタイミングで、彼らを大きく揺るがす一大事があったこのタイミングで、関ジャニ∞が見せてくれた景色。
それは、世間が認め始めたバンドでなくて、ファンが焦がれるダンスで、魅せてくれたことだったり。
それは、誰もがほとんど諦めていた曲を、引き出しの底の底からひっぱり出してやってくれたことだったり。

どれもこれも、関ジャニ∞の過去を一緒に見てきた人への、
「お前らのこと、ちゃんと見てるで」ってメッセージに感じられてならなかった。

紡いだ歴史の一部に、私達がいること。
私達が彼らの歴史を忘れていないように、関ジャニ∞も忘れていないこと。
そんな当たり前のことを噛み締めさせてくれる時間だった。

毎回こんな接待みたいなセトリをやれとは言わない、やらなくて構わない。
ファンがしがみつきがちな後ろでなく、前を見てほしい。そして、未来を見せてほしい。

でも、このタイミングで、彼らの歴史を少しでも見てきた人たちが、一斉に振り返らざるを得ないようなセトリをやってくれたこと。

それは、関ジャニ∞からファンへの、深い愛だと感じたわけです。


はい、そんなわけで、十五祭、たのしかったーーー!!!です!!!
関ジャニ∞は最高!!!!